湘南・藤沢と古都・鎌倉を走り抜ける江ノ電は、鉄道ファンのみならず多くの人を魅了しています。
(2022.12撮影 鎌倉高校前にて)
あるときは人家すれすれに、あるときは路面を、
そして、あるときは名刹の近くの街を走る姿は、魅力に溢れています。
そんな江ノ電には、これまで数え切れないほど乗ってきました。
先日、ふとしたことから「鎌倉高校前駅」と「七里ヶ浜駅」の間には、
駅ではないのに電車が必ず停まる場所があることを知りました。
これまで江ノ電に乗っていて、そのような場所があるとは気が付きませんでした。
今回は、線路ばかりが登場します。
これほど線路を見つめたのは、人生で初めての出来事かも知れません😅
目 次 🚋
江ノ電
「江ノ電」の正式名称は、江ノ島電鉄線といい、江ノ島電鉄(株)が運行する路線です。
起点の藤沢駅と終点の鎌倉駅の15駅を約40分で結ぶ10㎞の路線です。
1902年に藤沢駅から江ノ島駅が開通し、1910年に鎌倉までの全線が開通しました。
ときには人家すれすれに、ときには路面を走り、湘南海岸や江の島を望み、名刹を眺めながらゆったりと走る姿は人々を魅了します。
そんな江ノ電は、「単線」です。
日中は、上下線が14分間隔で運行されています。
そのため、電車がどこかですれ違わないと正面衝突してしまいます。
ゆとりのある駅では、駅ですれ違います。
片方のホーム側の線路に乗り入れます。
対向電車が来るのを待ちます。
すれ違います。
しかし、土地の確保などができなかった駅では、駅も単線で、すれ違いができません。
上下線がすれ違う場所が多いほど、運転間隔が短くできるようです。
列車交換
単線の鉄道が、停車場(駅や信号場)ですれ違うことを鉄道用語で「列車交換」と呼ぶそうです。
「駅」は人の乗降がある場所、「信号場」はそれがない場所です。
「信号場」には、線路を切り替える「ポイント」と「信号機」が設けられています。
峰ヶ原信号場
江ノ電は、日中は14分間隔で運行されているので、それに応じた上下線のすれ違いの場所が必要です。
駅以外のすれ違い場所として、「鎌倉高校前駅」と「七里ヶ浜駅」の間に「峰ヶ原信号場」という信号場があります。
乗客の乗り降りはなく、電車がすれ違うための場所です。
江ノ電では、この一か所のみで、全国的にも珍しいようです。
ここが「峰ヶ原信号場」です。鎌倉駅方面を見ています。
信号機があります。今は赤なので停止しなければいけません。
線路を切り替える「ポイント」です。
鎌倉方面からやってきた電車は、峰ヶ原信号場で停車して待ちます。
藤沢駅方面から、電車がきました。
レトロ電車の10形です。後ろはグリーンの1000形が連結しています。
峰ヶ原信号場に入っていきます。
上下線ともいったん止まります。
信号が青に変わり、それぞれは走り去っていきました。
乗車中継
それでは、七里ヶ浜駅から藤沢駅方面に向かう様子を前方の窓から中継します。
七里ヶ浜駅をでて、「峰ヶ原信号場」が見えてきました。
左側の線路で停車し、藤沢方面からの電車を待ちます。
藤沢方面から電車がやってきました。
右側の線路に入ってきます。
上下線ともいったん停車し、列車交換が完了すると信号が青に変わり、藤沢駅方面に走っていきます。
江ノ電には、これまで数え切れないほど乗ってきました。
しかし、この場所でいったん停車していたことは、全く気付きませんでした。
今回、駅ではないのに電車が停まる場所があることを初めて知りました。