江の島(藤沢市)の近くにある片瀬漁港の「赤灯台」「白灯台」を見に行った帰り道。
江の島への鉄道でのアクセスは、
駅には「ジオラマ」が展示されていると聞きました。
それを見るのも目的の一つです。
片瀬漁港から駅までは、徒歩15分程度です。
目 次 🚋
海辺をぶらぶら
当日は、晴天で風もなく、空がとても青く、海も穏やかでした。
片瀬漁港を出て、国道134号線を鎌倉方面へと向かいます。
途中、ヨットハーバーのある湘南港の「白灯台」が見えます。
鎌倉方面には、腰越漁港の「赤灯台」が見えます。
しばらく行って左折し、国道467号線を藤沢駅方面に進みます。
龍口寺前交差点
江ノ電の唯一の路面走行区間である「龍口寺前交差点」にでます。
今年の8月に、江ノ電の珍しい車両を撮影に来た「撮り鉄」とそれを邪魔する形になった自転車に乗った外国人との間でひと悶着あった場所です。
ここのS字カーブは、半径28mという普通鉄道としては日本一の急カーブだそうです。
「土木遺産」に選定されています。
この急カーブを曲がるために、江ノ電は、
車両の長さが約12m(一般的には20m)となっており、
車両の連結部に台車を設ける「連接車」となっています。
江ノ電がやってきました。
確かに、車両と車両の間に台車があります。
どこか懐かしく感じる江ノ電ですが、車両の長さと連接車もその要因と言われています。
交差点近くの「江ノ電もなか」で有名な扇屋さんには、
江ノ電600形のカットモデルが保存されています。
江ノ電・江ノ島駅
改札を入り、上り(藤沢方面)ホームに行くと、待合室があります。
中に入ると、303号車のカットモデルがあり、その左にジオラマがあります。
日本でも数少ない運輸科をもつ岩倉高校の製作で、
江ノ電沿線の日常の風景を凝縮しています。
駅には、もう一つ「ジオラマ」あります。
右手の建物の中にあります。
心臓病の闘病生活にあった新田朋宏君(当時16歳)は、「江ノ電の運転手になりたい」という夢がありました。
病状が悪化した1998年(平成10年)11月11日、
江ノ電の全面協力で、制服・制帽姿で運転席に試乗するという夢が叶いました。
朋宏君は、その4日後の同月15日に無くなられました。
父・和久さんから「息子をジオラマの運転士にして欲しい」と熱望された友人の石井彰英氏が、
その10年後の2008年(平成20年)、
そして、同年12月、江ノ電から故・朋宏君に本物と同じ運転士の辞令が交付されたとのことです。
鎌倉方面から、江ノ電がやってきました。
そろそろ帰りましょう。