古くから多くの勝景に恵まれた「金沢」(横浜市金沢区)。
浮世絵にも描かれたその景色は、徳川家康も好んだ場所といわれています。
金沢八景の玄関口である「金沢八景駅」から徒歩1分の至近距離にあるのが、
「金沢八景権現山公園」です。
(京急金沢八景駅の4番ホームから撮影)
緑生い茂る権現山の麓にあり、
園内には、江戸時代の屋敷や徳川家康を祀った東照宮跡もあります。
公園山頂に登れば金沢八景の一つであった平潟湾を望むこともできます。
小さいながらも、自然や歴史にあふれた公園です。
目 次
金沢八景権現山公園
「金沢八景権現山公園」は、5,305㎡の風致公園として、2022年4月1日にオープンしました。
京浜急行・金沢八景駅から徒歩1分の距離にあり、金沢シーサイドラインの駅からも至近にあります。
多くの勝景に恵まれた「金沢」。
江戸時代に、特に優れた八景が「金沢八景」とされ、歌川広重の「武州金沢八景」により世に広まりました。
(京急・金沢八景駅構内)
徳川家康も愛した場所で、かつて、この地にも東照宮とその別当寺(管理する寺)である円通寺がありました。
円通寺は、明治維新後の廃仏毀釈により廃寺となり、東照宮は近くの瀬戸神社に合祀されました。
駅をでて東西自由通路を降りるとすぐです。
入園料は、無料です。
旧円通寺客殿
園内に入ると「旧円通寺客殿」があります。
「旧円通寺客殿」は、東照宮に詣でる上客を迎える客殿として使われていたそうです。
円通寺が廃寺になった後、円通寺の住職木村家の主屋として使われてきたものを横浜市が復元・整備したものです。
中に入ってみましょう。
窓から、京急の電車が見えます。
床・棚・書院といった座敷飾りが施され、書院づくりを意識した客殿だそうです。
三つ葉葵の釘隠しが、往時を偲ばせます。
東照宮跡
外に出ると奥へと続く階段があります。
展望広場です。
ここにかつて東照宮があったそうです。
頂上からの眺望
公園頂上へと登っていきます。
緑に恵まれた所です。
さらに登ります。
公園頂上に到着です。
「旧円通寺客殿」から数分の距離です。
左手に京急金沢検車区に留置される車両が一面に見えます。
その右側には、平潟湾があります。
埋立てと開発で、大きくその姿を変えましたが、どこか往時の面影が偲ばれます。
(歌川広重 金沢八景「平潟落雁」)
(神奈川県立歴史博物館デジタルアーカイブより借用)
金沢八景権現山公園
駅チカの素敵なスポットです。