千葉県北東部、関東の最東端に位置する銚子市。
その市内にある銚子駅と外川駅を結ぶのが延長6.4㎞のローカル線「銚子電鉄」です。
赤字経営が長く続き、存続が危ぶまれてきた鉄道です。
公的助成とともに「ぬれ煎餅」などの副業が鉄道事業を支え、幾度の危機を乗り越えてきました。
さらには、
まずい棒、お化け屋敷電車、映画「電車を止めるな!」
などなど、あの手この手で収益アップに努め、マスコミでも頻繁に取り上げられています。
「絶対にあきらめない」その姿は、多くの人々の共感を集めています。
そんな銚子電鉄は、7月に開業100年を迎えました。
7月下旬に18切符を使ってJR総武本線で銚子駅まで行き、銚子電鉄に乗ってきました。
👇映画「電車を止めるな!」(3分間だけですが、マジ笑えます😄)
目 次 🚋
銚子電鉄
「銚子電鉄」は、1923年(大正12年)に開業しました。
昭和30年代には、通勤・通学・観光客などで賑わいましたが、平成に入ると大きく減少し、赤字経営が続くようになったそうです。
さまざまな合理化、利用促進、副業での収益確保のための銚子名物「ぬれ煎餅」の製造販売などが図られました。
しかし、2004年に社長の横領事件が発覚するなど、倒産の危機に瀕したとのことです。
「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」
のキャッチコピーでの「ぬれ煎餅」の販売に多くの支援が集まり、急場を凌ぎました。
(写真:犬吠駅売店にて)
その後、公的助成、銚子電鉄の自助努力などによる再建スキームが策定され、廃線危機は回避されました。
「ぬれ煎餅」に続く「まずい棒」の販売、
駅名のネーミングライツ、
夏の「お化け屋敷電車」、冬の「イルミネーション電車」
映画「電車を止めるな!」の制作
などなど、あの手この手で収益向上の戦略を打ち出し、今では売上高の8割近くが鉄道事業以外らしいです。
次々に生み出されるアイデア戦略でマスコミでも頻繁に取り上げられています。
頑張り続ける銚子電鉄の原動力は、「地域への恩返し」だそうです。
始発駅「銚子駅」
銚子電鉄には銚子駅舎がありません。
「JR銚子駅」から入ります。
自動券売機で切符を買い、JRの改札を通って、JRのホームに入ります。
JRの1番線ホームから銚子電鉄の駅を見ていると、銚子電鉄がやって来ました。
跨線橋で、JRの2,3番線に行きます。
JRの2,3番線の奥が、銚子電鉄の銚子駅です。
「絶対にあきらめない 古着deワクチン 日本リユース株式会社」というちょっと長めの名称です。
開業100周年のヘッドマークが掲げられた電車です。
それでは、約20分の銚子電鉄の旅の出発です。
(銚子電鉄HPから借用)
車窓から
切符がない人は、ワンマン以外は車掌さんから買えます。
最後部なので、人がほとんど見当たりませんが、先頭車両は小学生で一杯でした。
仲ノ町駅です。
観音駅です。昨年7月にきゃりーぱみゅぱみゅとのコラボ企画があったようです。
緑のトンネルの中を走っていきます。
本銚子駅です。
2017年の「24時間テレビ」で、ヒロミがリフォームした駅舎です。
笠上黒生(かさがみくろはえ)駅です。「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」という名称です😄
西海鹿島(にしあしかじま)駅です。
車内には、アニメのキャラクターがあちこちに貼ってあります。
海鹿島(あしかじま)駅です。
可愛いですね。
君ヶ浜駅です。
かつてはイタリア風ゲートだったそうですが、アーチ部は無くなり柱だけが残っています😆
犬吠駅で途中下車
犬吠(いぬぼう)駅に到着です。
世界灯台100選の犬吠埼灯台の最寄り駅です。
犬吠駅では、お土産が販売されており、「ぬれ煎餅」や「まずい棒」も買えます。
※この後、犬吠埼灯台を見て、終点・外川駅まではバスで行きました(^^)v
終着駅「外川駅」
終点・「ありがとう」外川駅です。
なんともレトロですね。
NHK朝ドラの「澪つくし」(知っているかな‥🙄)のロケ地です。
デハ801が静態保存されています。
駅舎は土日のみ有人らしいです。
お金が無いのかレトロ風な作りなのか分かりませんが、かなり渋いです。
やっと、銚子電鉄に乗りに来ることができました。
(犬吠駅の売店で55円で買ったマグネットの乗車証明書です)
では、帰るとしましょう。