人々の喜怒哀楽とともに今日も走る列車。
そんな鉄道の「終着駅」というのは、どこか情緒深いものがあります。
そして、終着駅にあるのが、「車止め」と「車止標識」。
でも、終着駅は、終点というだけではありません。
新たな出発点でもあります。
終着駅の「車止め」が醸し出す情景を記録する「鉄道の車止め」シリーズ第3弾は、
関東地方の最東端・銚子市を走る銚子電鉄の「銚子駅」と「外川駅」です。
(ちなみにしばらく続いた「銚子」シリーズも今回が最終回です😄)
目 次 🚋
銚子電鉄
銚子電鉄は、銚子市内にある「銚子駅」と「外川駅」を結ぶのが延長6.4㎞のローカル線です。
赤字経営が長く続き、存続が危ぶまれてきた鉄道です。
公的助成とともに「ぬれ煎餅」などの副業が鉄道事業を支え、幾度の危機を乗り越えてきました。
さらには、まずい棒、お化け屋敷電車、映画製作と次々とアイデン戦略を打ち出し、収益アップに努めています。
「絶対にあきらめない」その姿は、多くの人々の共感を集めています。
そんな銚子電鉄は、7月に開業100年を迎えました。
始発駅・銚子駅
銚子電鉄の始発駅は「銚子駅」です。
といっても、単独の駅舎を持たず、JR総武本線・成田線のホームの延長に「乗換口」があるだけです。
左側の黄色い線の電車は、JR総武本線です。
かつてはオランダ風の風車の羽が取り付けられていましたが、今では壊れてしまっているようです。
銚子電鉄にとっては、「銚子駅」は始発駅。
始発駅は、終着駅でもあります。
「車止め」も「車止標識」もしっかりとしたものが作られています。
今日も走る
それでは、終着駅「外川駅」に向けて出発です。
観音駅を過ぎたころから、「緑のトンネル」を抜け、
ノスタルジックな駅を通ります。
世界灯台100選の犬吠埼灯台は、犬吠駅が最寄り駅です。
灯台からは、美しい海岸線を見渡せます。
犬吠駅の次は、終着駅の外川駅です。
終着駅・外川駅
終着駅の外川駅に到着です。
車止めもありますが、静態保存されているデハ801が停止の合図です。
外川駅は、NHK朝ドラの「澪つくし」(レトロですね😄)のロケ地です。
何ともレトロな駅の風景です。
デハ801の奥の本当の車止めを探してみたら、電柱が車止めになっていました。
終着駅・外川駅。
情緒漂う駅でした。