関東最東端にある千葉県銚子市から旭市にかけての海岸線の切り立った断崖。
大地と海が生み出した造形美「屛風ヶ浦」です。
英仏海峡のドーバーの「白い壁」にも匹敵するといわれ、「東洋のドーバー」とも呼ばれています。
その美しい景色は、国の名勝にも指定されています。
先日、銚子に行ったときに、立ち寄ってきました。
目 次
屛風ヶ浦
屏風ケ浦は、銚子市犬岩から旭市刑部岬までの約10㎞にわたる海食崖(かいしょくがい)です。
海食崖とは、波浪などによる海岸侵食のことをいい、屏風ヶ浦では、崖の落差は約60mもあるそうです。
2016年3月、国の名勝と天然記念物にも指定されました。
映画やドラマ、CMなどのロケ地として有名で、さまざまなメディアで度々登場しています。
多分、皆さんも見ていることと思います。
名 勝
JR総武本線に乗って、東京駅から銚子駅にやってきました。
屛風ヶ浦へは、JR銚子駅前からバスに乗って約10分、「千葉科学大学マリーナ前」で降ります。
遊歩道へ向かいます。
手前が屛風ヶ浦海水浴場、その向こうに広がるのが屛風ヶ浦です。
案内板がありました。
だいぶ近づいてきました。
屛風ヶ浦の壮大さを伝えるには、ドローン撮影じゃないと難しいかもしれません。
遊歩道です。
屛風ヶ浦は、私有地が多いため、遊歩道からのみ見学できます。
美しい景色は、歌川広重の浮世絵にも描かれました。
大地の成り立ち
2020年1月、IUGS(国際地質科学連合)により、約77万4千~12万9千年前の地質時代が「チバニアン」(「千葉時代」)と命名されました。
これを受け、千葉県では「千葉の地層10選」を選定しましたが、屏風ヶ浦もその一つです。
約300万~100万年前の地層、約10万年前の地層、そしてそれ以降の関東ローム層など様々な時代の地質が重なって形作られています。
銚子市は、屏風ケ浦をはじめ、様々な地質時代の大地の成り立ちが見られることから、日本ジオパークに認定されています。
遊歩道から見た崖です。
かつては、年間50~100cmも波浪で削られていたそうです。
1960年代から消波ブロックで保護しているそうです。
自然が生み出した雄大な景色です。