春爛漫。
桜の季節がやってきました。
桜の名所は、神奈川にもいくつかありますが、県の西部に位置する「山北町」には、ちょっと変わったスポットがあります。
横浜市、相模原市に次ぐ面積を誇る「山北町」ですが、大半は山に囲まれた人口約1万の町です。
その「山北町」の御殿場線「山北駅」周辺は、
春には、桜が咲き乱れ、「桜のトンネル」の下を御殿場線や小田急ロマンスカーが走り抜けるという桜の名所となっています。
鉄道ファンならずともその美しい景色が観る人々を魅了する場所です。
前から一度行ってみたいと思っていた「桜スポット」です。
今回は、御殿場線に乗って、「桜のトンネル」を観に行ってきました。
目 次 🚋
御殿場線
御殿場線は、国府津駅(神奈川県小田原市)と沼津駅(静岡県沼津市)約60㎞を結ぶJR東海の鉄道路線です。
1889年(明治22年)に開業した東京と大阪を結ぶ「東海道本線」は、
開業当時は、国府津駅(小田原市)で北へと進路を変え、御殿場、沼津を経由して大坂へと続いていました。
1934年(昭和9年)に丹那トンネルの開通に伴い、東海道本線は、小田原・熱海経由に変更され、国府津-沼津間は「御殿場線」となりました。
また、御殿場線には、小田急電鉄の新宿発・特急ロマンスカー「ふじさん」が乗り入れ、御殿場までアクセスしています。
山北駅へ
国府津駅から、御殿場線に乗ります。
沿線には、のどかな風景が広がっています。
酒匂川を渡ると、まもなく山北駅です。
山北駅に到着です。
御殿場線は、桜の中を沼津へと向かっていきました。
駅を出て、右側が山北駅舎、左側が町の交流センターです。
2階は、「山北町鉄道資料館」になっています。
真ん中に見える跨線橋を渡って、駅の南口に行きます。
撮影スポットへ
「桜のトンネル」を電車が走り抜ける景色を見ることができるベストな場所は、
線路に架けられた跨線橋の上からです。
その跨線橋は、3か所。
その撮影スポットへと向かいます。
途中に咲く桜は、満開。
風に吹かれて花びらが舞っていました。
駅のすぐそばに、「鉄道公園」があります。
この公園の見ものは、「デゴニ」の愛称で親しまれている蒸気機関車「D52」です。
1944年に製造されたD52は、勾配の激しい御殿場線で活躍しましたが、路線の電化とともに、移設されました。
最初の撮影スポットは、この鉄道公園から沼津側に数十メートルのところにある「三良橋」です。
カメラを構えた人がいます。
さらに、数十メートル行くと車が通れる第二の撮影スポットの「中橋」があります。
桜の中をさらに数十メートル、西に進みます。
第三の撮影スポットの「人道橋」です。
桜のトンネルを撮る
ここで、電車が来るのを待ちましょう。
平日ですが、何人かがカメラを構えて電車の通過を待っていました。
時刻は、午後1時近く。
この時間帯の御殿場線は、上下線ともに1時間に1本、さらに、上りのロマンスカーが1回通ります。
シャッターチャンスは、3回です。
沼津方面から来た御殿場線が、橋の下を通り、山北駅の方に向かっていきます。
次は、小田急ロマンスカーが、沼津方面からやってくるはずです。
午後のため、順光となる山北方面にカメラを向けて待ちます。
シャッターチャンスは、数秒です。
ここでヘマをすると、わざわざ来た甲斐も薄れてしまいます。
周囲の皆さんも、息を潜めて待っています。
(シーン)
来ました!
小田急ロマンスカーが、桜のトンネルを山北駅(新宿駅)方面に向かっていきます。
(カシャカシャカシャカシャカシャカシャ)
(パシャパシャパシャパシャパシャパシャ)
撮れた~🙌
あと1回、山北駅から沼津に向かう電車を撮るチャンスがあります。
場所を「中橋」に移すことにします。
待ちます‥。
来ました!
ロマンスカーもカッコいいけど、御殿場線も味がありますね。
桜の名所は、数多くあります。
それらに共通するのは、「静なる美しさ」が多いかと思います。
「静」なる桜と「動」の鉄道。
これも魅力的な景色でした。