桜の国・日本に生まれて、一生のうちに観てみたいと思う桜の名所がいくつかあります。
長野県伊那市にある「高遠城址公園」の桜もその一つです。
山が好きで、長野県には何十回となく訪れました。
しかし、高遠城址公園の桜は観に行ったことがありませんでした。
桜は年によって開花時期が異なります。
そして、天気は晴れでなければなりません。
現職時代は、4月上旬は、人事異動で慌ただしい時期。
「満開の晴れの日」を狙って桜を観に旅することは不可能でした。
フリーとなった今、桜の満開日にターゲットを定め、天気予報を眺めつつ、
天下第一の桜ともいわれるタカトオコヒガンザクラの群生地「高遠城址公園」
真田氏の居城であった「上田城跡公園」
そして、武田信玄ゆかりの「小諸城址懐古園」
信州を代表する桜の名所を一泊して巡ってきました。
目 次 🌸
高遠城址公園へ
「高遠城址公園」へは、18きっぷを使って行きます。
中央本線で八王子駅から岡谷駅まで行き、飯田線に乗り換えて、伊那市駅に行きます。
八王子駅から、中央本線に乗ります。
ローカル線と路線バスの旅は、乗り継ぎも含めて、とにかく時間がかかります。
桜を観るのは、6時間後です。
途中、沿線の桜を楽しみます。
桃の花も、時期ですね。
茅野駅でいったん降りて、お昼は信州蕎麦にします。
再び、中央本線で岡谷駅に向かい、飯田線に乗り換えます。
飯田線は、昼間は1~2時間に1本です。
家を出てから7時間以上、伊那市駅に着きました。
「高遠城址公園」は、まだ先です。
バスターミナルに移動し、約20分バスに乗ります。
「高遠バス」停に到着です。
ここから更に徒歩約15分です。
てくてく歩きます。
写真中央に見えるピンクの部分が高遠城址公園です。
やっとこ、到着しました。
天下第一の桜
高遠城址公園は、城郭自体は残っていません。
明治に旧高遠藩士が、「桜の馬場」から桜を移植し、今では有数の桜の名所となっています。
高遠小彼岸桜(タカトオコヒガンザクラ)と呼ばれる固有種で、ソメイヨシノよりやや赤みを帯びた淡紅色の小ぶりの花です。
約1500本の桜が、春には一斉に咲き誇り、みごとな花景色を演出します。
「天下第一の桜」とも称されているようです。
4月1日から、感染対策をとった上で規模を縮小して「高遠さくら祭り」が開催されています。
入場ゲートです。
桜雲橋(おううんきょう)です。
公園内でも、一番桜が映えるスポットではないでしょうか。
橋から望む桜です。
下から、桜雲橋を望みます。
本丸跡周辺です。
タカトオコヒガンザクラが満開です。
高遠閣です。
高遠閣は、1936年(昭和11年)に建てられた近代和風建築で、国登録有形文化財です。
長年、行ってみたいと夢見た「高遠城址公園」の桜。
写真で切り取るのは難しいほどのスケールの大きさ、美しさに只々、感動です。
それでは、宿泊地「長野駅」へと向かいましょう。
来た道を戻り、「伊那市駅」に行きます。
時刻は、午後5時頃。
伊那名物のローメンが美味しいらしい「うしお」さんは、この近くなのかな、と思いつつ、
夕食は、長野でお蕎麦と郷土料理の馬刺しと決めていたので、飯田線に乗り込みます。
長野駅へ
岡谷駅で、中央本線に乗り換え、直通で長野駅に向かいます。
途中、篠ノ井線、信越本線と路線名が変わります。
長野駅に到着したのは、午後8時前。
お蕎麦と馬刺しを食べに駅ビルに向かうと「準備中」で入れませんでした。
長野市では、4月2日から1週間、午後8時以降の営業は自粛とのことでした。
夕食難民となってしまいました。
おとなしくコンビニでお弁当を買って、ホテルでいただきました。
2日目は、「上田城跡公園」「小諸城址公園懐古園」などを訪ねます。