千葉県の北部に当たる北総地域。
利根川水運や街道が連なり江戸のくらしや経済を支えました。
そして、江戸とのつながりの中で、佐倉、成田、佐原、銚子といった都市が発展しました。
これら四都市では、特色ある町並みや風景が残り、「北総四都市江戸紀行」として、日本遺産に認定されています。
古い町並みや大海原、あるいはローカル線に惹かれて、一昨年から順次訪れていましたが、今月に佐原を訪れて、四都市巡りがコンプリートしました。
総集編として、記録しておきます。
折しも、JR東日本では、北総 春の観光キャンペーンをやっています。

目 次
北総四都市江戸紀行
江戸を支え、江戸と共に発展した北総四都市。
(JR東日本HPから借用)

佐倉は江戸防御の城下町、成田は成田山新勝寺の門前町、佐原は利根川水運を活かした商家町、そして銚子は港町として特色ある発展を遂げました。
(左上から時計回りで、佐倉→銚子→成田→佐原)

2016年に、「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」
-佐倉・成田・佐原・銚子:百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的な町並み群-
として日本遺産に認定されています。
城下町「佐倉」
佐倉に行ったのは、2023年5月のことです。
佐倉は、老中・土井利勝が徳川家康の命により佐倉城を築城して以来、城下町が形成されました。
江戸防衛の東の要として、譜代の有力大名が封ぜられ、老中職につく者を多数輩出したことから「老中の城」とも呼ばれ、石高11万石の城下町として栄えました。

武家屋敷通りに隣接して、「ひよどり坂」と呼ばれる古径(こみち)があり、江戸時代からほとんど変わらない美しい竹林に囲まれています。

江戸時代後期に建てられた武家屋敷が建ち並び、当時の武家の生活様式を垣間見ることができます。

門前町「成田」
成田は、佐倉と同じ日に巡りました。
成田にある成田山新勝寺は、関東をはじめとして広く信仰を集めます。

成田駅前から約800m続く表参道は、江戸時代から門前町として栄え、当時の名残をとどめています。

成田では、昔から印旛沼などで獲れる川魚、特に栄養価の高い鰻を使った食文化が根付いていたそうです。
今でも、表参道を中心として、鰻屋さんが沢山あります。

商家町「佐原」
佐原は、今月の5日に行きました。
江戸時代、利根川水運で栄えた北総の小江戸「佐原」(香取市)。
その繁栄ぶりは、江戸を凌ぐほどであったといわれ、歴史を感じさせる古い建造物群が残されています。

そして、佐原は、我が国初の実測による日本地図を完成させた伊能忠敬ゆかりの地です。

独自の文化も花咲き、佐原山車で有名な佐原大祭が受け継がれている地でもあります。
国の重要無形民俗文化財の指定を受けており、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
(2025.5.5 GW山車特別曳き廻し)

港町「銚子」
銚子に行ったのは、2023年7月です。
最大の目的は、がんばるローカル線「銚子電鉄」に乗るためです。
銚子市内を走る延長6.4㎞のローカル線です。
度重なる経営危機を「ぬれ煎餅」などの副業で乗り越えてきた鉄道です。

銚子市内にある関東の最東端・太平洋に突出する犬吠埼は、日本で一番早く初日の出を見ることができるスポットです。
そこにそびえ立つ白亜の灯台が、1874年(明治7年)に初点灯した世界灯台100選の「犬吠埼灯台」です。
展望デッキからは、太平洋の大海原が見渡せます。

市内には、大地と海が生み出した造形美「屛風ヶ浦」があります。
英仏海峡のドーバーの「白い壁」にも匹敵するといわれ、「東洋のドーバー」とも呼ばれています。

北総四都市、佐倉・成田・佐原・銚子。
古い町並み、ローカル線、自然環境、ご当地グルメなどなど。
それぞれ、魅力あふれたところです。