日本で初めて新橋-横浜間で鉄道が開業したのは、1872年(明治5年)のことです。
当時「横浜停車場」と呼ばれた横浜駅は、今のJR「桜木町駅」です。
その後、1915年(大正4年)に桜木町駅の北西1.5㎞ほどの所に移転したのが二代目横浜駅です。
レンガ造りのルネサンス様式の風格のある駅舎だったようです。
しかし、8年後の関東大震災で被災して面影は崩れ去り、その短さから「幻の駅」とも呼ばれています。
そして、三代目となったのが現在の横浜駅です。
二代目横浜駅から、北へ1㎞ほど移転しました。
6社局の鉄道が乗り入れる全国屈指のターミナル駅へと成長しました。
開業以来、約50年の間に三か所場所を変えた横浜駅は、都会にある駅舎としては珍しい存在ではないでしょうか。
先日、「幻の駅」とも呼ばれる二代目横浜駅の遺構に行ってみました。
都会の中の閑静なマンションの敷地の一角に保存された遺構に、往時の面影を感じることができます。
目 次
二代目横浜駅
1872年(明治5年)に開業した横濵停車場は、開港場に近い現在の「桜木町駅」がある場所に作られました。
桜木町駅は、東海道からは少し外れた場所にあります。
1887年(明治20年)に鉄道が神奈川県の西部・小田原市にある「国府津駅」まで延伸されると、
東海道から外れた横濵停車場へはスイッチバックして行かなければならなくなりました。
そのため、1915年(大正4年)、横浜駅は桜木町から高島町という場所に移転することになり、二代目横浜駅が誕生しました。
しかし、8年後の1923年(大正12年)の関東大震災によって被災してしまいました。
しばらくは駅舎機能は維持しましたが、
震災復興計画の一環として1928年(昭和3年)に北へ約1㎞の現在の三代目横浜駅が誕生し、二代目横浜駅は廃止されました。
遺構へ
二代目横浜駅は、横浜市西区の高島町交差点近くでマンション建設中に当時の赤レンガが出てきて発見されたそうです。
その遺構は、今も保存されています。
横浜市営地下鉄ブルーラインで横浜駅から1分で「高島町駅」に到着します。

現在の横浜駅は、800mほど北に行った所にあります。
二代目横浜駅の遺構は、正面のマンションの敷地内にあります。

初代横浜駅(現桜木町駅)は、線路を南東に1㎞ほど行った所です。

高島町駅を出るとすぐに「高島交差点」があります。

交番を右折すると広場があります。

公衆トイレを左折します。

左手にマンションがあります。

マンションの中に入っていきます。

二代目横浜駅基礎等遺構
高島町駅から、徒歩約2分で「二代目横浜駅基礎等遺構」に到着です。

マンションの敷地内に、駅舎の基礎部分と電力会社の発電所の海水引入口が、
「二代目横浜駅基礎等遺構」として保存されています。
オシャレな駅だったんですね。

「この場所は横浜市市街地環境設計制度に基づく公開空地なので、誰でも自由に出入りすることができる」旨の記載がありました。

レンガ造りの駅舎を彷彿とさせます。


ここは、横浜共同電燈会社裏高島発電所の第二海水引入口のようです

わずか8年間だけ存在した「二代目横浜駅」。
レンガ造りの遺構に、往時の面影が偲ばれます。