千葉県の北部に位置する「佐倉」。
江戸時代は、江戸の東の要衝として譜代大名が封ぜられた佐倉藩十一万石の城下町として栄えたところです。
今も、江戸の面影を随所に残す街として、マスコミでも取り上げられる場所です。
GWに成田山に行った帰りに、城下町の風情を感じに立ち寄ってきました。
江戸時代からほとんど変わらないといわれる美しい竹林の古径「ひよどり坂」と
当時の武士の生活をうかがい知ることができる「武家屋敷」を巡ります。
目 次 🏯
城下町「佐倉」
佐倉は、老中・土井利勝が徳川家康の命により佐倉城を築城して以来、城下町が形成されました。
江戸防衛の東の要として、譜代の有力大名が封ぜられ、老中職につく者を多数輩出したことから「老中の城」とも呼ばれ、城下町も栄えたとのことです。
約260年の佐倉藩の歴史の中で、約6割を堀田家が当主となり、その石高は概ね11万石だったそうです。
ひよどり坂
「ひよどり坂」は、武家屋敷通りに隣接した古径(こみち)で、江戸時代からほとんど変わらない美しい竹林に囲まれています。
緩やかに曲がる坂道には、四ツ目垣、御簾垣、鉄砲垣などが効率的に配されているらしいです。
佐倉駅に着きました。
駅前の歓迎塔には、「11万石の城下町」とあります。
「ひよどり坂」は、北に徒歩20分ほどです。
住宅地の中を山の方へ向かいます。
「ひよどり坂」の入口に到着です。
坂を登っていきます。
竹の落ち葉です。
風情がありますね。
100mほどの坂でした。
武家屋敷
ここからは武家屋敷通り(鏑木小路)です。
「旧河原家住宅」、「旧但馬家住宅」、「旧武居家住宅」が建ち並んでいます。
江戸時代後期に建てられたもので、武家の生活様式が垣間見ることができるそうです。
日本遺産「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」(佐倉・成田・佐原・銚子)の構成資産の一つです。
ここは、「侍の杜(さむらいのもり)」です。無料で入れます。
竹の多い土地柄なのでしょうか。
現存公開されている唯一の井戸(コンクリート壁の下の部分)だそうです。
座敷前庭です。
客人をもてなすための庭は、手入れが行き届いていたそうです。
侍の杜を後にして、「旧河原家住宅」に到着です。
こちらで、3つの住宅共通の入館券を購入します。
1845年以前の建物をここに移築復元したものです。
周囲から中を見たところです。
「旧河原家住宅」を出て、すぐ西側は「くらやみ坂」です。
くらやみ坂の西側が、「旧但馬家住宅」です。
こちらは、元々あった場所に整備公開されたそうです。
鎧兜が展示してありました。
庭伝いに、隣の「旧武居家住宅」に行きます。
「旧武居家住宅」です。
禄高90石の小規模な住宅で、近くから移築・整備されたとのことです。
こちらは中に入れました。
江戸情緒が残る街並み。
しばし、江戸時代の武士の姿を垣間見ることができます。