愛知県犬山市にある犬山城。
江戸時代以前に築かれた現存天守は全国に12あります。
その中で、松江城、姫路城、彦根城、松本城と並び天守が国宝に指定された城の一つが犬山城です。
ほかの城と違うのは、徳川御三家の一つ尾張藩の家老が城主を務めた城ということです。
姫路城、松本城、松江城へは、ここ5年ほどの間に巡りました。
9月上旬に行った世界遺産・白川郷の帰路、近くを通ったので「国宝犬山城」に立ち寄ってきました。
目 次
国宝犬山城
犬山城は、1537年に織田信長の叔父・信康が築城しました。
犬山は、中山道と木曽街道に繋がり、そして木曽川と接する交通の要衝です。
戦国時代には、信長・秀吉・家康の三英傑が支配下に置いた重要拠点です。
江戸時代に入り、徳川御三家の一つである尾張藩の付家老となった成瀬正成が拝領し、幕末まで成瀬家が城主を務めたのが犬山城です。
付家老とは、将軍家ゆかりの大名に対し、将軍が命じて家老として配置したものです。
1871年(明治4年)、廃藩置県で愛知県の所有となり、天守以外のほとんどの建物が取り壊されました。
その後、再び県から成瀬家に譲られ、今から20年前まで個人所有の城として保存されてきました。
現在は、財団法人犬山城白帝文庫の所有となっています。
城下町を行く
JR高山本線の「鵜沼」駅から専用通路で名鉄「新鵜沼」駅に向かいます。
名鉄に乗り換え、5分ほどの「犬山」駅へと向います。
途中、木曽川を渡ります。
名鉄「犬山」駅に到着です。
駅から500mほど西に向かうと犬山城へと続く道があります。
犬山城が見えます。
風情のある建物です。
城下町を進みます。
バウムクーヘンのお店です。
三光稲荷神社
犬山城へは、「針綱神社」か「三光稲荷神社」を通ると近道です。
赤い鳥居に惹かれて、「三光稲荷神社」のルートを選びました。
本殿が見えてきました。
お詣りして、本殿の隣の鳥居をくぐり抜けます。
右手から「針綱神社」ルートが合流します。
入場券を購入し、少し行くと門があります。
門を入ると天守に到着です。
和歌山城や熊本城などの有力大名の城は、天守に行くまで嫌というほど歩きますが😆
こちらは全体にコンパクトなお城です。
国宝です。
天守を登る
復元天守にはバリアフリーのお城もありますが、現存天守は昔のままの構造で階段が急です。
中でも犬山城は一段の階段が高くかなり急勾配な印象です。
1階に到着。
2階に到着。
3階への階段です。
最上階の4階に続きます。
最上階です。
外に出て、天守の周りを360度歩けます。
木曽川と伊木山です。
柵が腰より低く、かなりスリリングです😆
木曽川と犬山橋です。
尾張富士が見えます。
4階には、歴代城主の肖像が掲げられています。
初代は、成瀬正成公です。
そして、12代城主は2004年まで務めた成瀬正俊氏です。
国宝犬山城、コンパクトですが歴史を感じるお城でした。