青空のスローな生活

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<ぶらり旅>稲村ヶ崎(鎌倉市) ~ 今昔

鎌倉市の南側ほぼ中央にある相模湾に突き出た小さな岬稲村ヶ崎

 

西に富士山、江の島を望み、眼下には七里ヶ浜の渚が広がるこの地は「かながわの景勝50選」にも選ばれ、多くの人を魅了します。

 

しかし、古(いにしえ)には、鎌倉幕府討伐軍を率いる新田義貞の軍勢が鎌倉に侵入する突破口となった場所でもあります。

 

古都鎌倉は、現在と歴史が共存するところですが、稲村ヶ崎もその一つといえます。

 

一昨年の暮れに「江ノ島駅」から始まった江ノ電各駅下車の旅。

 

今回は稲村ヶ崎駅に行ってきました。

 

(路線図は江ノ電HPから借用)

 

稲村ヶ崎」は、桑田佳祐監督の映画「稲村ジェーン」の舞台となった場所です。
映画は見たことないですが、主題歌「真夏の果実」は大好きです。

 


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目 次 🚋

 

稲村ヶ崎

相模湾に突き出た小さな岬「稲村ヶ崎」。

 

稲村ヶ崎から西の江の島側は「七里ヶ浜」、東側は「由比ヶ浜」です。

 

西に富士山、江の島を望み、眼下に日本の渚100選でもある七里ヶ浜を見下ろすその絶景は「かながわの景勝50選」にも選ばれています。

 

新田義貞徒渉伝説

そして、今をさかのぼること約700年前。

 

元弘3年(1333年)、後醍醐天皇に呼応した討幕軍が、鎌倉へと向かいます。

 

三方を山に囲まれ、一方が海である天然の要塞であった鎌倉。

 

そこを攻めるには、当時7つあった切通を抜けるしかありません。

 

討幕軍は、巨福呂坂(こぶくろざか)、化粧坂(けわいざか)、極楽寺坂の各切通からの進軍を図ります。

 

幕府軍の反撃で戦線が膠着する中、稲村ヶ崎に到達した新田義貞

 

海に黄金の太刀を投げ入れて龍神に祈願すると、潮が引き進軍が可能となり、稲村ヶ崎を突破できたという伝説があります。

 

義貞の軍は鎌倉(幕府が置かれていた鶴岡八幡宮周辺)に侵攻し、約150年続いた鎌倉幕府は滅亡しました。

 

稲村ヶ崎

藤沢から江ノ電に乗り、ゴトゴト行くこと30分ほど、「稲村ヶ崎駅」に到着です。

 

 

改札を出ます。

 

 

昔懐かしい風景の中を海に向かいます。

 

 

5分ほどで、海が見えてきました。

 

 

国道134号を渡り、稲村ヶ崎方面です。

 

現在は、国道が切通しを走っていますが、鎌倉時代にはこの切通しはありませんでした。

 

 

磯に降りる階段があります。

降りてみましょう。

 

 

この辺りは、砂浜ではなく岩場です。

 

 

西には、江の島が見えます。

 

 

東には、稲村ヶ崎が見えます。

 

今から約700年前、新田義貞の軍勢は、引き潮を狙って稲村ヶ崎の磯沿いを進軍したのでしょうか‥。

 

 

この辺りの砂浜の砂は、砂鉄が含まれていて黒っぽく見えます。

 

 

国道134号沿いに少し行くと「鎌倉海浜公園稲村ヶ崎地区」があります。

 

 

鎌倉海浜公園

公園内に入ると4つの石碑が目に入ります。

 

左側にあるのが「稲村ヶ崎新田義貞徒渉伝説碑」です。

真ん中は、「明治天皇歌碑」です。

 

 

先に進むと「かながわの景勝50選」の碑があり、そこから見た景色です。

 

 

1910年(明治43年)、逗子開成中学校ボート部の生徒12名が七ヶ浜沖で遭難し、死亡するという事故が起きました。

この事故の鎮魂歌「真白き富士の根」が刻まれた慰霊碑があります。

 

 

磯に降りる階段があります。

 

 

石畳が広がります。

 

 

波が打ち寄せています。

 

 

江の島方面です。

 

 

由比ヶ浜へと続く磯沿いには波が打ち付けています。

引き潮時にここを新田義貞の軍勢が由比ヶ浜方面へと進軍したと伝わります。

 

 

公園には、展望台があります。

行ってみましょう。

 

 

東屋がありました。

 

 

世界的細菌学者でノーベル賞を受賞したローベルト・コッホ博士の来日記念碑です。

 

 

展望台から望む景色です。

 

 

そろそろ帰りましょう。

 

階段を降りていく途中の景色です。

 

本当にきれいな公園です。

 

 

東側は

せっかくなので、稲村ヶ崎の東側(由比ヶ浜側)を見ていきましょう。

 

この国道が走る切通は、鎌倉時代にはありませんでした。

 

 

海側に降りる階段がありました。

 

 

右手には稲村ヶ崎が見えます。

 

 

左手の道は、由比ヶ浜へと続いています。

 

 

沖には海が広がっています。

 

 

波〜は、どこ~へ 帰~るのかぁ~♬

 

 

 

稲村ヶ崎は、これまで幾度となく車で通過していましたが、

今回初めて江ノ電と徒歩で巡ってみて、多くの出会いと発見をすることができました。