日本で初めて鉄道が開業したのは、明治5年(1872年)のこと。
欧米列強の植民地政策がアジアにも及んでいた時代です。
維新政府は、海外の技術を積極的に取り入れ、日本の近代化を急ぎました。
鉄道もその一つで、新橋駅-横浜駅を35分で結びました。
横浜側の鉄道発祥の地は、現在の桜木町駅になります。
その周辺には、開業を記念する場所が随所にあります。
桜木町駅周辺を巡り、旧「横濵停車場」に思いを馳せてきました。
目 次 🚂
日本鉄道の開業
日本の鉄道開業は、1872年(明治5年)に新橋駅-横浜駅が結ばれたのが始まりです。
1825年にイギリスで鉄道が開設された約50年後のことです。
イギリスから蒸気機関車や鉄道資材を輸入し、エドモンド・モレルをはじめとするイギリス人技術者の援助を受けて建設されました。
桜木町駅
日本初の鉄道が開業した横浜側の駅は、現在の「桜木町駅」です。

首都圏の新都心・みなとみらい21の表玄関になります。

桜木町駅の南改札を出ると「鉄道創業の地」を紹介する展示があります。

「横濵停車場」と呼ばれていた創業時の駅舎です。

この駅舎は、この場所から120mほど南東寄りの場所にあったそうです。
鉄道創業の地碑
それでは、旧「横濵停車場」があった場所へ行ってみましょう。
駅のホームから新南口に出るとすぐ近くです。

旧「横濵停車場」の写真がありました。
当時、新橋・横浜間の3分の1が海を埋め立てて造られており、横浜駅周辺も埋立地でした。

新南口の改札を出ます。

改札を出るとすぐに「鉄道創業の地」碑があります。

1988年まで、この碑が建っていた場所には、鉄道発祥の地「原標」が置いてあります。


野毛方面に行く通路の入口には、「駅長室跡」の碑が埋め込まれています。

旧横ギャラリー
すぐ近くに桜木町駅ビルの商業施設「CIAL(シァル)桜木町ANNEX」があります。

その1階に「旧横ギャラリー」があります。

旧「横濵停車場」を記念する展示がされています。
入ると「110形蒸気機関車」があります。
イギリスのヨークシャー・エンジン社の製造で、創業時に使用された日本で最も古い機関車です。

他の地で保存されていましたが、2020年にこの地に戻りました。

後には、再現された「中等客車」が連結されています。

ギャラリーには、横濵停車場のジオラマのほか、当時を解説する展示があります。

西洋文化を取り入れたモダンな駅だったようです。

明治維新から、たった5年で開業した日本初の鉄道。
近代日本の草創期の力強さを感じます。
(横浜鉄道蒸気機関車之図)

(神奈川県立歴史博物館デジタルアーカイブから借用)