青空のスローな生活

旅行、写真、乗り物、料理、日常の出来事の記録です。ちょっぴり贅沢しながら、節約ライフ実践中です。

奥州平泉への旅(岩手県)~世界遺産・中尊寺金色堂へ

今をさかのぼること約900年前、

平安時代の末期、平泉(岩手県)を中心に奥州藤原氏のもとに花開いた平泉文化。

 

仏の教えによる平和な理想社会「仏国土(浄土)」を建設するというものでした。

 

その背景や姿は、前回の記事で書きました。

 

kirakunist.hatenablog.com

 

今回は、JR東日本の企画キップ「キュンパス」を握りしめて、いよいよ平泉へと向かいます。

 

巡るのは、世界遺産「中尊寺」と「毛越寺(もうつうじ)」です。

 

 

目 次

 

キュンパス

キュンパスは、JR東日本が2月14日から3月14日までの1か月間限定で販売した
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン・早割パス」のことです。

 

JR東日本の列車が、新幹線、特急も含めて1日乗り放題で1万円という格安切符で、指定席も2回まで利用することが出来ます。

 

「えきねっと」のみでの扱いで、2週間前までに日にち指定で申し込むというものでした。

 

私は、雨男なので2週間先の日を予約するのは冒険でしたが、案の定、雨に降られました😭

 

平泉へ

東京駅へは、指定席1回目を使って特急「湘南」で向かいます。

 

東京駅から一ノ関駅(岩手県)までは、東北新幹線「やまびこ」の自由席で向かいます。

指定席2回目は、復路の「はやぶさ」で予約済みです。

 

福島に入ると山々に雪が残っています。

 

東京駅を出て約2時間半、一ノ関駅に到着です。

 

一ノ関駅で東北本線に乗り換えて、

 

平泉駅に到着です。

キュンパスは大人気のようで、平日なのに若い人も目立ちました。

 

中尊寺金色堂

天台宗東北大本山「中尊寺」は、850年に慈覚大師円仁の開山です。

 

奥州藤原氏の初代清衡が、大伽藍を造営しました。

 

中尊寺というのは山全体の総称であり、本寺である「中尊寺」と山内17ヶ院の支院で構成されています。

(中尊寺公式から借用)

 

中尊寺入口に到着しました。

 

月見坂と呼ばれる参道です。

江戸時代に伊達藩により整備された杉並木が見事です。

 

途中、東物見台があります。

北上川が右手に見え、それに弁慶が立往生したという衣川が合流します。

 

本堂の表門です。

 

中尊寺の根本道場である本堂です。

 

参道を進みます。

 

白山神社にある国重要文化財の能楽殿です。

 

金色堂を守るために鎌倉時代から被せられていた旧覆堂です。

昭和の大改修で現在地に移設されたものです。

 

伊達政宗や松尾芭蕉らも立ち入ったとされる建物です。

 

今回の旅の最大の目的地「金色堂」です。

中尊寺創建当初の姿を今に伝える唯一の建造物で、堂の内外に金箔を押した「皆金色」の阿弥陀堂です。

建物を守るために覆堂で囲まれています。

 

入ってみましょう。

堂内の写真撮影は、NGです。

 

 

みごとです‥

(‥と言ってもこればかりは見てみないと分かりませんね😆)

 

 

中尊寺公式HPからお借りしました。

須弥壇の上に阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩らが並んでいます。

壇の内部には、奥州藤原氏の初代清衡、二代基衡、三代秀衡の遺体と四代泰衡の首級が安置されているそうです。

 

毛越寺

中尊寺を後にし、同じく平泉にある毛越寺にバスで向かいました。

 

毛越寺は、二代・基衡によるもので壮大な伽藍と大泉が池を中心とする浄土庭園が築造されました。

(毛越寺公式から借用)

 

伽藍は焼失しましたが、遺構と庭園は残り、国の特別史跡・特別名勝となっています。

 

また、世界遺産の構成資産でもあります。

 

本堂です。

 

大泉が池を中心とした浄土庭園です。

 

雨男の本領発揮ですが、雨の中で池を見ていると心が洗われるようです。

 

 

約900年前に栄えた平泉文化。

 

建造物の多くは焼失してしまいましたが、

 

随所に往時の仏国土(浄土)の風が吹いているような気がしました。