青空のスローな生活

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【紅葉を訪ねて】 「大磯城山公園 旧三井別邸地区」 ~悠久の歴史と自然・文化~

神奈川県の紅葉シーズンは、11月の下旬から12月の上旬です。

 

磯城山公園(おおいそじょうやまこうえん) 旧三井別邸地区」では、明日から24日の日曜日まで「もみじのライトアップ」が行われるとの情報が入ってきたので、少し早いかとは思いましたが、気持ちのよい晴天の中、紅葉を求めて出かけてきました。

 

本日のメニュー(目次)♪

   「大磯城山公園」とは?

 

 

神奈川県大磯町は、平塚市小田原市の間に位置し、温暖な気候もあって、明治以降、伊藤博文吉田茂などの多くの政財界人が別荘を構えた土地です。

「大磯城山公園」は、その大磯町の南部の丘陵にある約9haの県立の都市公園で、「旧三井別邸地区」と「旧吉田茂邸地区」で構成されています。

今回行ったのは、そのうちの「旧三井別邸地区」になります。

古くは、縄文時代の土器や古墳時代の横穴墓が発掘され、鎌倉時代以降は山城が築かれた場所と言われています。

明治31年、三井家の当主が別荘を構え、7haもの敷地内に京都から歴史ある建物を移築するなど大規模な造園が行われました。

時が経ち、当時の建物は、再び全国各地に移築されていしまいましたが、昭和62年(1987年)に、県立公園として新たに開園しました。

こうした長い歴史と豊かな自然・文化に恵まれた公園は、今でも、随所にその面影を見ることができます。

 散策「展望台(旧城山荘本館跡)」

最初に、木々に囲まれた道を通り、展望台に向かいます。

 

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展望台がある場所は、かつては「城山荘本館」があった場所です。

 

西を望めば、富士山がよく見えます。

 

今日は、雲が多くてちょっと見づらいですね。

 

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さらに南側を見れば、箱根連山、相模湾が一望できます。

 

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ここから、かつては多くの御堂などが点在していた「ひかりの広場」へ向かいます。

 

散策路には、多くの門が設けられ、風情があるものとなっています。

 

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 散策「ひかりの広場周辺」

薬師寺の古材を用いて建てられた「法雲堂」があった場所です。

 

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薬師寺にあった旧摩利支天堂が移築されていた「大雄殿」があった場所です。

 

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正六角形のあづまやの「六窓堂」があった場所です。

 

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次に、いよいよ「もみじのライトアップ」が行われる「不動池」周辺へ向かいます。

 散策「城山庵・もみじの広場・不動池」

 「不動池」周辺は、滝や池の水辺、もみじや松が溶け込んだ日本庭園ゾーンです。

 

茶室「城山庵(じょうざんあん)」です。

 

抹茶や和菓子なども楽しめます。

 

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「もみじ広場」「こゆるぎの滝」です。

 

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「不動池」です。

 

ここがライトアップの中心部で、紅葉も風情あるものとなっています。

 

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訪れるのが早すぎたせいか、緑のモミジの葉が多くみられましたが、色づく紅葉とのコントラストもよく、十分見ごたえがありました。

 神奈川の紅葉

 神奈川の紅葉の見ごろは、例年11月下旬から12月上旬です。

 

箱根や湯河原のモミジが植樹された庭園などでは、美しい紅葉を見ることができる場所もあります。

 

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(2017.11 奥湯河原)

 

温暖で、寒暖差の少ない気候のためか、一面に渡る鮮やかな紅葉の景色というのは、ほとんど見ることができず、今回のように、緑のモミジが残る中で、一部が色付いていくといった感じです。

 

しかし、緑が残るモミジの一部が次第に紅葉していく。

 

鮮烈な紅葉の風景ではありませんが、そうした紅葉の景色の中に、季節の移ろい、そして近づく冬を十分感じるとることができます。