梅雨時に静かに咲く紫陽花。
古都・鎌倉に似合う花の一つといえるでしょう。
鎌倉の紫陽花といえば、長谷寺と明月院が有名です。
みごとに咲き誇る姿にひかれて、この時期多くの観光客が訪れます。
しかし、数輪の紫陽花が歴史ある社寺に彩を添え、一層魅力的な景色となる場所がこの街には至る所にあります。
一昨日、極楽寺・坂ノ下界隈にある極楽寺・成就院・御霊神社(ごりょうじんじゃ)を訪ねてみました。
目 次
極楽寺
極楽寺は、1259年(正元元年)に建立されました。
開基(創立者)は執権・北条義時の三男・重時、開山は忍性。
江ノ電「極楽寺駅」から、徒歩数分のところにあります。
山門を入ります。
静かな境内を紫陽花が彩を添えます。
清楚な花です。
心が落ち着きます。
大師堂です。
客殿です。
本堂です。
お参りしました。
成就院
極楽寺から、東に少し行くと鎌倉七口の一つ「極楽寺坂切通し」があります。
その右側にあるのが「成就院」です。
1219年 (承久元年)、三代執権の北条泰時が一族繁栄を祈願して創建したものです。
かつては、成就院の参道は「あじさい参道」と呼ばれ、由比ヶ浜を背景に咲き誇る紫陽花は、多くの人を魅了しました。
私も、初めてここの紫陽花の景色に出会ったときは、この世のものとも思えないほどの絶景だったことを覚えています。
2015年から2017年まで、参道の改修工事が行われ、その際、多くのアジサイが東日本大震災で被災した宮城県南三陸町に移植されました。
山門の前に着きました。
本堂です。
お参りしました。
参道に戻り、海側を見渡したものです。
由比ヶ浜が見えます。
以前の「あじさい参道」に少しずつ戻りつつあるようです。
紫陽花が綺麗な頃です。
変わった品種ですね。
御霊神社
成就院から少し東に行くと300年以上続く和菓子の老舗「力餅家」があります。
御霊神社の御祭神である鎌倉権五郎景政にちなんだ権五郎餅で有名です。
その一角にある丸型ポストは、「あじさいポスト」として有名でした。
一時期、見られなくなったようですが、2017年に新たな株が植えられ、かわいらしい紫陽花が咲いていました。
「力餅家」を左折すると「御霊神社」に着きます。
江ノ電の踏切を渡った所にあります。
後三年の役で活躍し武勇が名高い平安時代の武士「鎌倉権五郎景政」を祀ります。
境内は、写真撮影禁止でした。
お詣りしました。
清楚な紫陽花の咲く季節。
鎌倉の街を一層魅力あるものとしています。