皆さんは、二宮金次郎をご存じでしょうか。
名前は知っているけれど、何をした人なのかは知らないなぁ‥
そんな人が多いのではないでしょうか。
二宮金次郎は、江戸時代後期の農政家・思想家で、多くの農村や藩を貧困から救った人物です。
少年の頃の薪を背負って歩きながら本を読む「二宮金次郎像」は、多くの小学校にも置かれているようです。
普段はあまり気が付かないものですが、意外と街角にいたりもします。
(小田原駅ビル)
いつも1人で薪を背負って本を読んでいるイメージがあります。
2020年12月4日にオープンした小田原駅前の「ミナカ小田原」には、そんなイメージと異なる「二宮金次郎・夫婦像」があると聞きました。
先日、ミナカ小田原に行った際、「夫婦像」を見てきました。
目 次
二宮金次郎とは
二宮金次郎(二宮尊徳)は、江戸時代後期の農政家・思想家です。
天明7年(1787年)に現在の小田原市栢山の裕福な農家に生まれましたが、川の氾濫で田畑を失い、その後、両親を亡くします。
預けられた親戚の家では、灯をともす油が無駄だと本を読むことも許されず、薪を背負いながら勉学に励んだといわれます。
苦学のうえ成長した金次郎は、小田原藩主にその手腕を認められて桜町領(現・栃木県真岡市)を復興させるなど、
大飢饉などで農村が疲弊しきっていた時代に、生涯をその復興にささげ、携わった村の数は600以上にのぼると言われます。
多くの農村や藩を貧困から救った偉人として、尊敬されてきました。
ミナカ小田原・金次郎広場
2020年12月4日にオープンした小田原駅直結の複合商業施設「ミナカ小田原」。
その3階には、小田原や周辺地域の美味しいものを集めたグルメスポットがあります。
そして、多彩なイベントや賑わいを創出するための広場として、郷土の偉人・二宮金次郎の名を冠した「金次郎広場」があります。
二宮金次郎・夫婦像
「金次郎広場」の小田原城寄りに、二宮金次郎の夫婦像があります。
正しくは、「映画 二宮金次郎 夫婦像」のようです。
「映画 二宮金次郎」は、青年になった金次郎が、桜町領の復興に奮闘する姿を描いたもので、2019年6月に初公開されたそうです。
主役の二宮金次郎役は合田雅吏さん、妻のなみ役は田中美里さんが演じています。
夫婦像は、その映画のワンシーンを像にしたもので、2020年12月1日に除幕式が行われました。
桜町領へと向かう夫婦の決意を表現しているそうです。
横に回ると、なみさんの背中には、赤ちゃんがいます。
凛々しい顔をしていました。
これまで、1人で薪を背負って本を読みながら歩く金次郎像しか見たことがありませんでした。
二宮金次郎が歩んだ人生を垣間見ることができる像でした。