JR湯河原駅(神奈川県湯河原町)の駅前に建つ「土肥実平(どいさねひら)」夫妻像。
県道75号に面したこの像は、車で奥湯河原方面に向かう途中何度も目にしていた像です。
恥ずかしながら「土肥実平」がどのような人物であったかは、「鎌倉殿の13人」が始まるまで知りませんでした。
土井実平は、平安末期から鎌倉時代にかけ、現在の湯河原・真鶴辺りを地盤とした相模の武将。
1180年、源頼朝が伊豆で挙兵した当初から頼朝を支え、
石橋山の戦いで頼朝が敗走した際は、「しとどの窟(いわや)」で共に身を隠し、
真鶴の「源頼朝船出の浜」(岩海岸)から、安房の国へと向かった7騎の一人です。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、舞台は安房の国(現千葉県)へと移り、明日放送の第8回は「いざ、鎌倉」へと話は進みますが‥
「時を戻そう」 😅
先日、湯河原・真鶴の英雄「土肥実平」の足跡を追って、湯河原町を訪ねてみました。
目 次
湯河原駅
豊富な温泉と自然に恵まれ、「相模の小京都」と呼ばれます(←初めて知った😅)
湯河原には、東海道本線で行きます。
駅の外に出ると、隈研吾氏の設計による駅前広場があり、足湯ならぬ「手湯」がありま
す。
その右手には、湯河原の英雄「土肥実平」とその妻の像があります。
この近くは、土肥氏の館があった所です。
土肥実平
土肥実平は、桓武平氏の血をひく土肥郷(現在の湯河原・真鶴辺り)を地盤とした武将です。
源頼朝の挙兵にあたり、いち早く参じ、
石橋山の戦いで、頼朝が大敗し敗走した際、
湯河原にある「しとどの窟」でも、従ったといわれています。
実平の妻は、しとどの窟に食事を届けたとの言い伝えが残っています。
そして、真鶴の岩海岸から、頼朝とともに安房の国へと船出しました。
その後、奥州征伐でも、功績を挙げたとのことです。
城願寺
それでは、湯河原町に残る土肥実平、源頼朝ゆかりの地を巡りましょう。
最初に行くのは、湯河原駅から、徒歩5分くらいにある「城願寺」(じょうがんじ)です。
「城願寺」は、土井実平の菩提寺で、土肥一族の墓所があるお寺です。
そして、真鶴から安房の国に船出したときの主従七騎の木像を収めた「七騎堂」(しちきどう)があります。
駅前から東海道本線沿いに北東に進み、この先を左折して、JRのガード下をくぐります。
さらに直進して、その先を左折します。
「城願寺」に到着です。
山門をくぐり、
更に階段を登ると、樹齢800年ともいわれる樹高20mのビャクシンがあります。
信頼・友情・恩義のパワーが宿るといわれるパワースポットだそうです。
階段を登りきると、「七騎堂」があります。
本堂です。
土肥一族の墓所もあります。
海が見えます。左が真鶴半島、その少し右が真鶴の観光名所「三ツ石」です。
五所神社
次に、「五所神社」(ごしょじんじゃ)に行きましょう。徒歩約20分です。
「五所神社」は、頼朝が、打倒平家の祈願をしたとされる神社です。
JRのガードまで戻り、線路に沿って、南西に進みます。
梅が咲いています。もうすぐ春ですね。
あっ! サフィール踊り子だ!
県道75号に合流し、右折します。
五所神社に到着です。
境内に入ってすぐの所に、御神木の楠(くすのき)があります。
木に触れると、健康・安全・勝利のパワーが宿るといわれるパワースポットだそうです。
樹齢850年ともいわれ、樹高約36mです。
階段を登り、
鳥居をくぐると、
本殿に着きました。
お参りします。
石橋山の戦いでは、平家方に敗れ、真鶴から安房の国へと船で逃れましたが、
👇「鎌倉殿の13人」第6回より
(黄丸:大泉洋さん演じる頼朝、赤丸:阿南健治さん演じる土肥実平)
千葉常胤・上総広常らを味方に加え、いよいよ鎌倉へと向かいます。
「鎌倉殿の13人」、目が離せません。
800年以上の時が経った今でも、
その功績を称え、毎年「土肥祭」が開催されています(昨年は中止、今年は未定)。