神奈川の西の玄関口「小田原駅」。
その東西自由通路に設置された小田原提灯の「大ちょうちん」。
小田原駅のシンボルともいえる存在でしたが、
昨秋の台風19号で損壊。
その「大ちょうちん」が、先月末に復活したとの情報を得たので、
ぶらりと観に行ってきました。
目 次 🚉
小田原提灯「大ちょうちん」
「小田原提灯」って、知っていますでしょうか?
江戸時代、東海道の宿場町であった小田原で考案された提灯で、
胴の蛇腹部分を畳むと蓋と底の間に収納されるという携帯型提灯です。
当時は画期的なもので、爆発的にヒットしたようです。
その小田原提灯をモチーフにした「大ちょうちん」が、
2003年に小田原駅の東西自由通路が完成したときに市民団体から寄贈されました。
残念ながら、昨秋の台風19号の強風で損壊し、撤去されましたが、
復旧され、8月末に再び設置されました。
大きな「ちょうちん」ですね。
縦4.5メートル、直径2.5メートルもあるそうです。
お猿のかごや
エッサ エッサ エッサホイ サッサ ♪
で始まる童謡「お猿のかごや」は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
その中で「小田原提灯」が登場しますね。
作詞者の山上武夫氏は、小田原と直接縁があったわけではないようですが、
長野県の実家にあった「小田原提灯」を思い浮かべ、歌詞に用いたようです。
小田原市では、「小田原提灯」の言葉が入るこの歌を、郷土の歌の一つとして親しみ、
JR東海道線の発車メロディも「お猿のかごや」です。
神奈川の西の玄関口
小田原駅は、神奈川の西の玄関口でもあります。
東海道本線(JR東日本)、東海道新幹線(JR東海)、小田急小田原線、箱根登山鉄道、大雄山線(伊豆箱根鉄道)の5社が乗り入れるターミナル駅です。
横浜駅でさえ、乗入会社数は6社ですので、会社数の多さが分かります。
お馴染みの東海道新幹線です。
ご存じない人がほとんどだと思いますが、「大雄山線」です。
終点は、南足柄市の「大雄山駅」です。
箱根登山鉄道は、軌道線で「強羅駅」まで、ケーブルカーで「早雲山駅」へと繋がります。
小田原駅が開業したのは、1920年(大正9年)10月21日。
まもなく、開業100年を迎えます。
今では、首都圏、関西圏、箱根などへの交通の要衝として、神奈川西部の発展を支えています。