「回転しない寿司 魚べい」の “秋のとろ祭り” に行ってきました。
「魚べい」?
なんだろう‥? という方も多いのではと思います。
「魚べい」は、株式会社元気寿司が展開する回転寿司チェーンで、「元気寿司」「千両」とともに同社の寿司店ブランドとなっています。
店舗数1位の「スシロー」、2位の「はま寿司」、3位の「くら寿司」ほど店舗がないため、知名度においては、一歩劣るかも知れません。
「魚べい」は回転寿司チェーンですが、今は、「寿司の回転」を止めたので、「回転しない寿司」になっています。
回転寿司と初めて出会ったときは、それはもう驚きでした。
「寿司」というものを、寿司職人の握る高級和食から、一気に庶民の食べ物に変えたのですから‥。
大袈裟に言えば、「食の革命的出来事」であったのではないでしょうか。
回転寿司の第一号店は、1958年が始まりのようですが、このころはまだ、今のようなメジャーな存在ではなく、その後20年ほどして、現在の大手チェーンが参入する時代が幕開けしたようです。
しかし、長く愛されてきた「回転する回転寿司」ですが、高度情報化社会の到来を受け、ここ数年で急速に変化しつつあります。
回転寿司でも、10年以上前は、カウンター越しに寿司職人がいて、
「すいませ~ん。鉄火巻き3つくださ~い!」なんて注文し、
職人からは、「はいよ!」なんて、光景が日常的に見られました。
それが、いつしか、タッチパネルでの注文に変わりました。
大声で注文する必要がなくなり、ポチポチするだけで、作り立てが届くようになりました。
そして、誰もが、回転している「疲れたお寿司」を取るまでもなく、出来立てを入手することができるようになりました。
この段階で、「回転寿司」の意義は失われたのかも知れません。
回転している寿司は、食べる対象ではなく、「サンプル」的なものとなっているような気がします。
前置きがかなり長くなりましたが、「回転寿司」の意義がなくなってきた今、「回転しない寿司」に取り組んでいるのが「魚べい」です。
この時期、「秋のとろ祭り」をやっています。
お店に入り、席に着きます。
さて、「回転しなくなった回転寿司」は、どのようにして、お寿司を届けてくれるのでしょうか?
ヒントです。
(しんかんせ~んっ!)
当たりです。
魚べいでは、新幹線が、お寿司を届けてくれます。
中層では、レーシングカーが、お寿司を届けてくれます。
注文は、タッチパネルです。
しかも、気の利いたことに、固定式ではなく、タブレットタイプです。
これなら、会食者一同で、タブレットを覗きながら、
「何にしようか~」と楽しむことができます。
今日の目的は、「秋のとろ祭り」です。
タッチパネルで注文すると、
きたぞきたぞ。
よし来いっ!
そらきた~っ!
うわっ、速っ!
これは、ウチのではありませんでした。
いけない、いけない‥。
新幹線に夢中になりすぎて、お寿司の紹介を忘れました。
南まぐろ中トロ 220円です。
とろさばたたきぐんかん 100円です。
鉄火巻き100円です。
うに海苔包み 100円です。
牡蠣フライ 220円です。
美味しかった。
ごちそうさまでした。
なんか、全体的に安いですよね~。
回転寿司業界って、メニューの開発からサービスの展開まで、厳しい時代ですね。
だけど、やっぱり行きつくとこは「味」でしょう。
我が家の回転寿司の味の評価基準は「鉄火巻き」なんですけど、今、いちばん「魚べい」にハマっているんです。